1オクターブを12の音に均等に割ってつくられた、いわば人工物である「平均律」
何度打っても「平均率」に変換されてしまう!これを使って、いくつかの和音を読み解いてみましょう。
数学的にいうと、12という数は約数が多いので、整数に分けやすいのです。便利な数字です。12÷2=6 半音6個分でできる和音は?
0→ | 1→ | 2→ | 3→ | 4→ | 5→ | 6 | ![]() |
ファ# | ソ | ソ# | ラ | ラ# | シ | ド | |
ド | ド# | レ | レ# | ミ | ファ | ファ# |
ドとファ#、すなわち増四度。・・・不協和音ですね。
12÷3=4 半音4個分を積み上げてできる和音は?
0→ | 1→ | 2→ | 3→ | 4 | ![]() |
ソ# | ラ | ラ# | シ | ド | |
ミ | ファ | ファ# | ソ | ソ# | |
ド | ド# | レ | レ# | ミ |
コードネームではオーグメント Caug です。
英語で augment は 増大させるという意味。12÷4=3 半音3個分を積み上げてできる和音は?
0→ | 1→ | 2→ | 3 | ![]() |
ラ | ラ# | シ | ド | |
ソ♭ | ソ | ソ# | ラ | |
ミ♭ | ミ | ファ | ファ#(ソ♭) | |
ド | ド# | レ | レ#(ミ♭) |
コードネームではディミニッシュ Cdim です。
英語で diminish は 減らすという意味。けっきょく、みんな不協和音になっちゃいました。