その2:文化庁クリニック

2009年の1月〜3月にかけて、文化庁による和歌山の音楽活動推進の一環として文化庁クリニックと言うものが開かれました。これは日本で活躍する指揮者や楽器弾きの方に先生として来て頂き、オケのレッスンをして頂くというものです。 去年と今年の2年にかけて行ったイベントで、今年2009年は1月にバイオリニストの稲庭先生(元大フィルコンサートマスター)、3月には指揮者の藏野先生(HP)にそれぞれ3日間、レッスンを行っていただきました。 今回は3月に見て頂いた藏野先生のレッスンについて軽くレポートしたいと思います。

藏野先生レッスン(2009/3/8,14,28)

2009年3月藏野先生レッスン

日時:3月8日,14日,28日の3回。朝から晩まで

場所:和歌山市民会館

曲目

ワーグナー/タンホイザー 序曲

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲

ブラームス/交響曲第1番

今回のレッスンは文化庁関連と言うことで、和歌山市の全面バックアップの元行われました。和歌山市民会館の大ホールで練習できるということで、これだけでも魅力的でした。 藏野先生はすごく柔らかい感じの性格で、優しく指導して頂きました。時折、作曲家や、音楽的な話、関西出身と言うこともあって、ノリの良い面白い話 などを交えて、楽しいレッスンでした。始めはうちのオケの特徴を探るべく、慎重な感じもしましたが、1日中演奏してるとお互い呼吸が合ってくるもので、すごくスムーズに吸収して 行けたと思います。

私は弦楽器担当と言うことで、こちら目線で感じたことを少し。前に座っていたので、先生をよく見ながら演奏できたのですが、とにかく弾きやすいなと思いました。テンポ等はすごく 動いているのに、なんていうかあの指揮棒の動きは芸術的ですね。棒に合わせて弾くのがこんなに合わせやすいってのは久々に感じた気がします。ほかの楽器の方もそうだったのでしょう、 全体的にまとまりが良くて、弾きやすく感じました。

はじめと最後の練習後に懇親会が開かれました。ここでもお酒を飲みながら楽しく話をして、親交を深めました。先日の稲庭先生といい、やはり第一線の人の音楽を感じることは 大事だと思います。この企画は今年で一応終了と言うことですが、来年以降も続けて頂きたいものです。演奏会まで後2ヶ月。がんばりましょう。

2009.4.9 作成(Vn 田村)